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Lose > Gain

昨日引き続いて、行動経済学で学んだことをもとに考えたことを書きたいと思う。一言でいうと人は失うことが怖いのである。

Prospect Theoryと呼ばれる有名な理論であるが、

  1. 人は何かを選択をする時、reference point(基準点)に基づいて行うということである。
  2. 人は、Loss Adverse(損失回避)という性質を持っているということ。

1. reference pointとは、選択における自らの状態と呼ぶのがふさわしいだろうか。例えば、マグカップを持っている人とマグカップを持っていない人の2人が存在していたとしよう。そうすると、マグカップを持っている人にとっては、reference pointはマグカップを持っているという状態(仮に+1とでもしておこう)逆に、持っていない人のreference pointは持っていな状態( 0 ) である。仮にマグカップを持っている人が、そのカップを売ってと言われた時、定価より高い値段で売る確率が高くなる。その理由は、彼にとって、マグカップを売るという行為は、「失う」ことを意味するからである。( 1 - > 0)

2. Loss Adverseとは、人は何かを得ることよりも失うことの方が重大に捉えるということである。具体的な例でいうと、賭けなどで100ドルを失うことと賞品で150-200ドルをもらうことがだいたい同じくらいの重要度であると言われている。(個人差はある)だいたいLoss : Gain = 1: 1.5 ~ 2.5くらいの比率である。

このように人は「失う」という結果にひどく警戒し、それを避けるように行動する。これは自分もすごい当てはまるなと思う。何かをしようとする時、頭に浮かぶのは、この行為によって、自分は何を得られるかということよりも、何を失う確率が高いだろうということの方が多いのではないかな。でも、これを学んで良かったのは、それを自覚できたからである。そういう恐怖心を抱いた時にどうすればいいのかということはこれから考えていこ。