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医療と倫理について

全くの素人が医療と倫理について、調べたので、まとめたいと思う。

医療技術の進展には、その前の研究、人体実験の繰り返しが必要になってくる。だが、その過程で、倫理との闘いがあったことが分かった。

医療研究における倫理規範がまとめられる前に、人を対象とした様々な研究が行われてきた。

18-19世紀に近代医学が始まり、人を対象とした研究として、挙げられるのは

エドワード・ジェンナー

天然痘ワクチン実験

牛痘患者の皮膚から膿を摂取し、使用人の息子に摂取。彼と使用人の間には、物的な取引があったとか。

・華岡青州

全身麻酔を用いて、手術を行う。母と妻に対して、人体実験を行う。母は死亡。妻は失明。

 

20世紀に入り、人を対象とする研究はさらに進展する。

ナチス・ドイツの人体実験

強制収容所の収容者を対象者として利用した。

・タスキギー梅毒研究事件

・グァテマラ梅毒実験

ウィローブルック知的障害者施設事件

などが挙げられる。

 

紆余曲折を経て、世界的に研究倫理の規範や制度が作られた。代表的なものに下記のものがある。

ヘルシンキ宣言(1964年)

世界医師会がまとめた人を対象とする研究倫理規範

ベルモントレポート(1979年)

被験者保護のための倫理原則及びガイドライン

ベルモント3原則

1.人格の尊重

2.善行(有益性)

3.正義(公正性)

 

このように医学の発展に基づき、ガイドラインや規定がまとめられているのにも関わらず、

遺伝子工学再生医療、脳神経科学技術などの最先端技術が発展し、様々な問題が出来てきている。

最先端の技術に関しては、研究者同士でも、分野が違うと理解できないという状況らしい。素人の一般人が理解できるわけがない。

 

これは医学だけじゃなくて、テクノロジーの分野でも一緒だなと思う。ITの技術は複雑すぎて、キャッチアップすることが非常に難しくなってきている。それに基づく倫理規範も必要となってくる。